東京ルミナスピラー

俺としては舐めてくれてた方がいいんだけど……窮地を脱する為の技が、思いもよらずタケさんの本気を引き出してしまったようで複雑な気分だ。


しかも、技らしい技なんて今の双龍狂乱撃しかわからないし、ピンチなことには変わりはない。


玄武爆殺掌にも、朱雀強襲破も気を付けなければならないのに、まだ青龍が残っていると来たら、とても油断なんて出来るわけがないよな。


「昔から言われてるよな。高レベルの戦いってのは、勝負が一瞬でつくってよ。まあ、間違ってねえけどよ。絶対的強者が勝つから一瞬ってわけだ。俺が勝って……テメェは死ぬ」



そう言って、拳を胸の前に構えたタケさん。


ん?


この構えは前にも見たことがあるような気がするけど……。


「夕蘭、俺の後ろに回れ。青龍を見せてやるからよ、そこにいたら巻き添えを食らって消し飛ぶぞ」


タケさんに促されて、壁際で戦いを見ていた夕蘭が慌てた様子で大和さんがいる方に移動した。


消し飛ぶ……と言えば、以前にここで見せたあの光速の拳か?


「あの時の技がまさか青龍だって言うんですか? 確かに恐ろしい技ですけど、一度俺に見せたのは間違いじゃないですかね?」


「お前は……あの時、龍が見えたかよ? 見えてないなら本当の恐ろしさをわかってねぇってことだ」