東京ルミナスピラー

その蹴りで後方に飛ばされた俺が構えるより早く、タケさんはもう次の攻撃の体勢に入っていた。


両手を上下に、まるで獣の牙のように見立てる技。


猛然と俺に向かって駆けて、まるで野獣が俺に向かって噛み付いて来るようだ。


「白虎の牙で噛みちぎられて死ねっ!」


以前よりも段違いに迫力が増している!


この体勢から、タケさんの攻撃を凌ぐにはどうすればいいんだ!


あの攻撃は、凄まじいオーラを纏った正拳突き。


どこに回避しても追い掛けて来ると思わせる迫力があって、以前は腕を吹っ飛ばされてしまった。


これを回避する手段は……。


と、頭をフル回転させたが……答えが出ず。


踏ん張る為に足を開き、腰を落としてタケさんに向かって構えた時だった。


両方のトンファーが唸りを上げるように、俺の耳に龍の咆哮のような音が聞こえたのだ。


「なんだ……今のは!」


いや、考えている暇なんてない。


タケさんのが拳を引き、正拳突きの構えに入ったから。


この一撃を食らえば、俺はタダでは済まないのは明白。


『葵。自分を信じて。暴れ狂う双龍を操るの』


生きるか死ぬかという瀬戸際で聞こえたのは……母さんの声?