東京ルミナスピラー

俺がそう言うと、タケさんは驚いたようにポカンと口を開けたまま、フフッと笑い始めた。


そんな中で、大和さんのが小さく呟く。


「ほんまに……どうしたっちゅうんじゃ。今までとはまるで違う。何があったんや」


大和さんがそこまで言うほど、タケさんは強くなっているってわけだな。


だけど、俺だって色んな戦いを経てここにいるんだ。


「だったらどうだってんだ? 仮に俺がそう考えてたとして、テメェはどうするつもりだ?」


「俺は……全力でタケさんを倒しますよ。タケさんがそういうつもりなら、俺だって余計なことを考えなくて済みますから」


タケさんを殺せば、その機に宗司が攻めて来るとか、大和さんが言っていた均衡が崩れるとか、難しいことを考えすぎてたんだよな俺は。


そういうのは俺が考えることじゃない。


俺は……バベルの塔に行く。


それが想いの根幹であり、目標なのだから、難しいことを考える必要がないのだ。


無論、なぜタケさんと宗司が戦争をしているかという理由も気になるけど、それは今考える必要はないんだ。


「夕蘭、お前はそこで見てろ。俺に葵と勝負させろよ。西軍最強とか、『運命の少年』とか抜きにした、男と男の大喧嘩をするんだからよ」