東京ルミナスピラー

そのあまりの速さに、タケさんも焦った様子で技を中断し、戦斧を下から殴り付けながら身を低く攻撃を回避したのだ。


「速いっ!」


夕蘭はその重量級の武器を扱うことから、攻撃速度はそれほどでもない。


素早い攻撃をするには、柄を短く持って両手で振るか、石突きでの攻撃となるわけだが、これらは当然威力が低い攻撃になる。


武器の威力を最大限に活かすには、その重量を乗せた一撃。


これに尽きるわけだけど、当然速度が犠牲になる。


なのに今の一撃は、その常識を完全に無視した超高速の攻撃だ。


いや……それだけじゃない。


フルスイングした直後、強引に動きを止めてタケさんの背後を取る場所に移動し、戦斧をタケさんに叩き付けたのだ。


しかも、また速い!


「ガキが! 舐めるな! 玄武爆殺掌っ!」


だが、そこはタケさんだ。


斧の刃に裏拳気味に振った右手を当て、そこを中心に衝撃波を発生させ、夕蘭を壁際まで弾き飛ばしたのだから。


「いつっ! 私のアクセルモードでもダメだっての!? どんな強さなんだよクソ親父!」


伊良と特訓をしていたのは知っていたけど、まさかここまで強くなっていたなんて思わなかった。


瞬間的になら、タケさんに匹敵する力を出せるってことか?