東京ルミナスピラー

「何も変わっちゃいねぇ。俺は強い。お前は弱いまま、その差が埋まることなく今に至るわけだ。四人がかりで来ると思ったら、一人がやられて軍師は戦意喪失。我が娘は憎い父親にビビって動けもしねぇか。つまんねぇやつらだぜ」


タケさんのその言葉に腹を立てたのか、夕蘭が戦斧を握り締めて俺の横に歩み出る。


「私だって……私だって戦える! クソ親父だって一応父親だから遠慮してたけど、蘭子ちゃんをあんなにするやつにはもう遠慮なんてしてやらない!」


「バカかお前は。倒されるのが嫌なら、最前線で戦わせるんじゃねぇよ! 大事に宝石箱の中にでも入れて、しっかり鍵を掛けて隠しておけ!」


拳を構え、ドンッと床を踏み締めたタケさん。


その気迫と衝撃で、建物全体が震える。


ビリビリと身体が震わされて、改めて目の前の男はとんでもないやつなんだと言うのがわかる。


「夕蘭、退いてろ。夕蘭じゃ相手にならない。無駄に傷付くだけだ」


「葵まで私を舐めてるの? 見せてあげるよ、伊良さんとの特訓の成果ってやつをさ!」


「ハッ! 娘と言えど容赦はしねぇ! まずお前からリタイアだ! 食らえよ! 白虎咬牙……」


と、タケさんが白虎咬牙撃の構えに入った瞬間。


目にも留まらない速さで、夕蘭が戦斧をフルスイングしたのだ。