東京ルミナスピラー

タケさんの言う通り、攻撃を受けたところが激しく痛むし身体の芯に響く感じだ。


一体何が起こったのかわからないくらいに速い。


「それにしても、皆なんでそんなに必殺技を持ってるんですか。それってスキルでしょ? 俺なんて一つしか必殺技を持ってないって言うのに」


「白虎、玄武、朱雀と見せたか? まだ青龍が控えてるけどよ、この様子じゃ出す必要も無さそうだな。お前が死んで、それで終わりだ。無駄話をさせて体力を回復しようと考えてるセコいやつが、俺に勝てるわけねぇだろ」


そこまで見抜いておきながら、あえて会話に乗ってくれるなんて、どれだけ余裕があるんだこの人は。


「あ、あかん。篠田さんには隙があらへん。どんな体勢からでも戦闘を有利に運ぶスキルを持っとるし、何より篠田さん自身がとてつもなく強い。自分が強くなればなるほど、篠田さんの強さがわかる……これはとても勝てん」


投げ捨てられた蘭子にコートを被せ、抱え上げた大和さんが弱音を吐く。


その気持ち、痛いほどわかるよ。


俺だってどうすればタケさんに勝てるか、全然わからないのだから。


揺さぶりを掛け続けて、僅かに生まれる隙を突くしか勝機が見えないかもしれない。