東京ルミナスピラー

そんな話をしながら辿り着いたカラオケ店。


中に入り、七階へと向かった。


いつもなら三階の店で飲んでいるだろうけど、何となくそこにはいないような気がして。


まあ、ここにいなければ三階に行くだけだと、廊下を歩いて両開きのドアを開けた。


真っ暗なライブハウス。


そのステージの前に人影が見えた。


「近くで爆音が聞こえたからよ。いつ来るいつ来ると思ってここにいたがよ、やっとご登場かよ。いつまでもこんなくだらねぇ事続けてねぇでよ、さっさと終わらせようぜ。なあ?」


その声はタケさん。


手を挙げて合図を送ると、室内の照明が点き始めた。


そして、ゆっくりと振り返ったタケさんは……俺達を見て、今まで見たこともないくらいに顔を歪ませて首を傾げたのだ。


「いや、なんでお前らがここにいんの? ここは普通、宗司が一騎討ちをしに乗り込んで来るだろうがよ! 空気を読めよこの馬鹿野郎共が!」


「え、ええ!? そんなの知りませんよ! 俺だってタケさんと話をしたくて来ただけなのに!」


いきなり怒られて焦りはしたけど、問答無用で俺達にも襲い掛かるってわけじゃなくて安心した。


まずは話をと思っていたから、その機会があるだけでも良かったよ。