「どっちにも正義……か。難しい話だね。そりゃあさ、以前の池田みたいに欲しいものは何でも力で奪うみたいなやつらには正義はないと思うけど。思い描く正義の形が違うんだろうね。お互いに」
夕蘭も考えているみたいで、俺も何となくだけど理解出来る気がする。
SNSなんかで、ひとつの意見に対して、あたかもそれが間違っている。
自分が正しいんだといったような物言いで論破しようとするやつがいる。
だけどそれはどちらの意見も間違ってはいなくて、議論する余地もあれば「そういう意見もあるんだな」で済む話なのに、相手を説き伏せないと気が済まない。
つまりはそういうことなのだろう。
「どちらにも正義があるなら……俺は手が出せないかもしれません」
「なんでや? 言い方を変えただけやで? どっちにも正義がなくて戦うのと、どっちにも正義があって戦うのは結果同じ意味や。理解出来んか?」
わかりかけていたのに、大和さんの言葉でまたわからなくなる。
蘭子に至っては、俺以上に混乱しているのが見ただけでわかる。
「どういうことだ流歌。蘭子にはわからないぞ」
「せやな、ちょっと意地悪やったかもしらん。わかりやすく言えば、自分の立場からしたら相手はどっちも『悪』っちゅうこっちゃ」
夕蘭も考えているみたいで、俺も何となくだけど理解出来る気がする。
SNSなんかで、ひとつの意見に対して、あたかもそれが間違っている。
自分が正しいんだといったような物言いで論破しようとするやつがいる。
だけどそれはどちらの意見も間違ってはいなくて、議論する余地もあれば「そういう意見もあるんだな」で済む話なのに、相手を説き伏せないと気が済まない。
つまりはそういうことなのだろう。
「どちらにも正義があるなら……俺は手が出せないかもしれません」
「なんでや? 言い方を変えただけやで? どっちにも正義がなくて戦うのと、どっちにも正義があって戦うのは結果同じ意味や。理解出来んか?」
わかりかけていたのに、大和さんの言葉でまたわからなくなる。
蘭子に至っては、俺以上に混乱しているのが見ただけでわかる。
「どういうことだ流歌。蘭子にはわからないぞ」
「せやな、ちょっと意地悪やったかもしらん。わかりやすく言えば、自分の立場からしたら相手はどっちも『悪』っちゅうこっちゃ」



