東京ルミナスピラー

「話しておくことってなんだ? 流歌も蘭子達と一緒に来るのか?」


「あ、あのなあ蘭子ちゃん。倍以上も離れたおっさんを呼び捨てにすんなや。なんや悲しくなってくるわ」


「おお……大丈夫か? 頭を撫でてあげようか?」


「いらん!」


そんな話をしながら歩いているけど、蘭子も大和さんも楽しそうじゃないか。


まるで仲の良い親子みたいにじゃれ合ってさ。


「せやせや、葵くん。この戦い、もしもどっちにも正義がなかったらどうするつもりや?」


蘭子に腕を引っ張られながら、大和さんが振り返って俺に尋ねた。


どっちにも正義がない……か。


どういう状況かわからないけど、それは例えば両者とも相手の戦力を奪う為だけに戦ってるとか、そういうことなのかな?


「それなら……俺が二人を倒します。あの二人のことだから、何かしら理由はあると思いますけど」


「そか。じゃあ訊き方を変えるわ。どっちにも正義があったらどうするつもりや?」


大和さんに尋ねられて、俺は言葉に詰まった。


どちらにも正義があると言われたら、手を出しにくく感じてしまう。


北軍浄化会がそうだったように、滅茶苦茶なやつらに思えて、自分なりの正義というものを持っていたのだから。