東京ルミナスピラー

「ああああああああぁぁぁっ!」


爆発自体は大した威力ではないし、死ぬようなものではない。


たまらないのは、刺さったナイフを前後左右に激しく揺らし、俺へのダメージをより深くしているのだ。


その間、ナイフが消えるまで1秒。


しかし俺にとっては永遠にも感じられるほど長い1秒だった。


砂埃が舞い、爆煙に包まれて……ある意味これはチャンスだと、目が見えない中で俺はPBSを開き、回復の場所を思い出しながら手を動かした。


身体が覚えていたその場所に回復があったのか、肩と背中の傷は治り、視力と聴力も回復して、俺は舞い上がる砂埃の中から飛び出した……が。


「そう来ると思っとったわい! せやったらこれはどうや!」


不敵な笑みを浮かべた大和さん。


その瞬間……いや、俺が砂埃から抜け出した時にはすでにそれは起こっていた。


左側のビルが俺と大和さんの方に向かって倒れて来ていたのだ。


あまりにも大和さんが自然に立っているから、それに気付くのが遅れた!


今からでは逃げるのが間に合わないくらいにビルが地面に近付いていて、どう回避するべきかを必死に考える。


「くっ! ここしかない!」