それから二日が経った。


北軍浄化会の問題を解決したら、すぐに西軍に帰る予定だったけど、ショックから立ち直れない状態で行っても、あっという間に殺されてしまうだけだと吹雪さんに止められて。


元に戻った善吉医院に戻り、立ち直るまで療養させられていたけど、実際はそれどころではなかった。


早く西軍に行って、タケさんと宗司の戦いを止めなければと思っていたから。


是松を失って、活動は続けているものの、落ち着いた様子の北軍浄化会。


当面は、吹雪さん達に手を出してくることはないだろう。


「さてさて。準備は出来たかい? 服は新しいね? 道具は準備した? ソウルストーンは満タンだね?」


まるで母親のように、遠足に行く子供にでも話しかけるようにして確認をする。


「蘭子はバッチリ! 新しい服もフリフリで可愛い!」


「うんうん。蘭子ちゃんはやっぱりゴスロリが一番似合うよねぇ」


さながらファッションショーのように、吹雪さんが見立てた服を俺達が着て、それを眺めるといった感じだ。


夕蘭は露出が多めのホットパンツスタイルで、激しい動きにも対応出来そうな服で、俺だけジーンズにパーカーで、なんだか地味に思える。