東京ルミナスピラー

津堂からそんな説明を受けて、是松は喜んで北軍へと戻ったが、良いことばかりではないということを知った。


催眠効果を駆使しながら、西軍から攻めてくる敵に対し、圧倒的有利に戦闘を行い、どんどん強くなる是松の周りには多くの人達が集まることになる。


是松自身の強さに惹かれた人達もいただろう。


是松の美貌に惹かれた人達もいただろう。


そして、催眠効果で付き従った人達もいただろう。


だが、多くの人達が彼女に好意を寄せた理由は、弱者を保護する姿に惹かれたからだろう。


津堂に会ってから、何もかもが上手く行くようになったと思い始めていたが、ある日、是松は自身の異常に気付いてしまったのだ。


その敵は強かった。


西軍からやって来た男と戦い、殺されそうになるまで追い詰められた是松は……恐怖と怒りに身を任せ、化け物へと変貌したのである。


これこそが津堂が作り上げた姿で、普段の自分自身が偽りの姿であったと気付いた。


腕が六本。


自身の腕は二本あるわけだが、それぞれの腕がそれぞれPBSを持っていて、さらに別々の武器を使える。


是松は理解した。


この腕は、自信を性奴隷にしていた四人の腕なのだと。


それを理解した瞬間、是松は泣き叫んで目の前の敵を叩き潰した。


凄まじい後悔に襲われたが、偽りの美しい姿を保てば、それが本当の姿になると信じ、彼女は化け物である自分から逃げたのだ。