東京ルミナスピラー

田中、安崎、武藤、木村の四人は、この日を境に姿を消すことになった。


どうせ北軍にいても、まともに生きられないどころか、いつ野垂れ死ぬかもわからなかった是松にとって、津堂を頼ることに抵抗などなかった。


元より、生きる為に敵軍の人間にさえ、自身の身体を売っていた身である。


そんなプライドなどとうに捨てていた。


そして、津堂に言われるがままにベッドに横になり、目が覚めた時、是松は自身を鏡で見て一時間は動けなかった。


「これが……私?」


衣服など何も着ていない、生まれたままの姿で鏡の前に立って。


「俺としては、前のゴリラ顔の方が愛嬌があって良かったが、実験台になってくれたんだ、これくらいの要求は聞いてやる。PBSを弄る実験は初めてだったが……上手くいったようだな」


津堂の言葉など耳には入っていなかった。


生徒や同僚に顔をからかわれる度、「顔は可愛くないけど、スタイルは抜群なのよ」と冗談っぽく言っていたが、鏡に映る自身はため息が出るほどの美人。


「凄い……凄いわ。これが私だなんて信じられない」


「凄いのは顔だけじゃないぞ。今のお前はフェロモンの異常分泌で周囲に催眠効果をもたらすことが出来る。男も女も関係なく、お前に惹き付けられて自由に操ることが出来るだろうよ」