「そう言えば、杉村がヘルプを確認しておけって言ってたな。一応見ておくか」
仰向けになりながら、PBSを開き、その中のヘルプ機能を選択した。
色んな項目があり、これらを全部見る前に眠ってしまいそうだ。
「えっと……各軍とキング……と」
目の前に広がる緑のスクリーンに触れると、その項目の説明が目の前に現れる。
ーキングー
各軍に存在する、唯一無二の存在。
これを破壊された軍の人間は、ソウルストーンを1喪失し、レベルが半分になる。
また、敵軍のこれを破壊した者には恩赦が与えられ、外に出ることが出来る。
「……破壊した者には恩赦が与えられ……って、外に出られるのか!?」
その文字を見た瞬間、俺は身体を起こしてベッドの端に座って考えた。
姉さんがどこにいるかはわからない。
だけど、敵軍のキングを見付けて姉さんに破壊させれば、この街から外に出すことも出来るじゃないか。
「……いや、ダメだ。確かにそれだと姉さんは助けられるけど……」
振り返って壁の方に目を向けて、俺は頭を抱えた。
姉さんは助けられても、灯も父さんも出られないままじゃないか。
皆一緒じゃないと、母さんが喜ぶはずがない。
仰向けになりながら、PBSを開き、その中のヘルプ機能を選択した。
色んな項目があり、これらを全部見る前に眠ってしまいそうだ。
「えっと……各軍とキング……と」
目の前に広がる緑のスクリーンに触れると、その項目の説明が目の前に現れる。
ーキングー
各軍に存在する、唯一無二の存在。
これを破壊された軍の人間は、ソウルストーンを1喪失し、レベルが半分になる。
また、敵軍のこれを破壊した者には恩赦が与えられ、外に出ることが出来る。
「……破壊した者には恩赦が与えられ……って、外に出られるのか!?」
その文字を見た瞬間、俺は身体を起こしてベッドの端に座って考えた。
姉さんがどこにいるかはわからない。
だけど、敵軍のキングを見付けて姉さんに破壊させれば、この街から外に出すことも出来るじゃないか。
「……いや、ダメだ。確かにそれだと姉さんは助けられるけど……」
振り返って壁の方に目を向けて、俺は頭を抱えた。
姉さんは助けられても、灯も父さんも出られないままじゃないか。
皆一緒じゃないと、母さんが喜ぶはずがない。