東京ルミナスピラー

どういうことだ?


拓真と是松は知り合いだったのか?


それも気になるけど、奪う側に回ったとはどういうことなんだ?


「田中二郎、安崎康夫、武藤剛、木村成安。この四人はお前と一緒にいたグループのやつらだ。だけど最近姿を見ない。こんな街だから、死んだと考えれば見ないのも不思議じゃねぇ」


何となく、武藤って名前は聞き覚えがあるな。


初めての聖戦で鎌を持ってたやつか?


拓真の言葉で、是松の表情がどんどん変わって行く。


恐怖しているような……怯えているような弱々しさを感じる。


これが普通のバトルなら、この隙を突いて攻撃に出るところだけど……とてもそんな空気じゃない。


「こいつらが黒いロングコートのやつらに連れ去られるのを見てたやつがいるんだよ。その中に、お前も混じってたってな。美智……お前、津堂に仲間を売ったな?」


「ち、違う! 私はあいつらに散々弄ばれて! なんとかあの地獄から抜け出したくて! だから!」


「……だから、あいつらを殺してお前の身体に腕をくっ付けたってことか? 化け物になった時だけ現れるなんて便利だよな。お前は、俺も騙してたってことかよ」


ゆっくりと是松に近付き、床に落ちた花束の前で立ち止まった拓真は、ショートソードを二本取り出して是松を睨み付けた。