東京ルミナスピラー

俺は……こういう話を聞くと、比較的周りに恵まれていたんだなと思う。


偶然とは言え、あの時舞美さんに出会わなければ、今、ここに立っていないかもしれないし、もしかしたら俺や灯、宗司の三人揃って、おかしなやつの性奴隷にされていた未来だってあったかもしれない。


生きる為に身体を売り、一回で弁当一個。


地獄を見た是松だから出たセリフだと思うと、俺の言葉は全部綺麗事のように思えてしまう。


それこそ、強者の傲りと言うべきか。


そして、この攻撃の中でも、信徒達には一切攻撃が当たらないように戦っている。


もしも是松が、弱者を守る為に北軍浄化会を立ち上げたのならば、それに反する俺達は悪となるわけか。


「確かに俺は、そういう地獄を知らないかもしれない! でも! 俺だって地獄は見て来た! 家族を……愛する人を失ったんだ! 生きていれば人間誰だって苦しみはある! それがわからないのかよ!」


俺に向かってくる鞭を、横から床に叩き付けて、その上に飛び乗って是松に向かって駆け寄った。


鞭の上を走っている途中で是松が鞭を上に振り上げるが、俺はその前に飛び上がり、日本刀を是松の首目掛けて滑らせた。