東京ルミナスピラー

禍々しい形の鞭を取り出し、頭部の白い布を脱ぎ捨てた是松。


そして、口を開けて超音波のような声を出すと、性交中の人達が徐々に動き出して、俺と是松の間に道が出来たのだ。


……これほど趣味の悪いバトルステージは見たことがない。


腰をくねらせて歩いて来る是松に眉をひそめながら、俺もその道を歩く。


「是松先生。その姿で良いんですか? 眠らなければ、俺は多分先生より強いですよ?」


「あれだけ可愛がってあげたのに、どの口がそんなことを言うのかしらね。お前は私達を殺しに来た、西軍の殺戮者だ。こっちこそ容赦はしないからね!」


言うより早く、左手の鞭が一直線に俺に伸びる。


それを日本刀で弾こうとしたけれど……接触した部分だけがぐにゃりと曲がり、先端は変わらず俺に向かっていたのだ。


眼前に迫る鞭の先端に焦り、咄嗟に屈んで回避するが、攻撃はそれだけでは終わらなかった。


鞭の動きがピタリと止まったかと思ったら、勢いよく引かれて、レーシングスーツの肩の部分を剥ぎ取ったのだ。


「なんて武器だよ。打ち付けるよりも、引く方がダメージが大きい……まるでノコギリだ」


「私の攻撃を避けるなんて、口だけじゃないみたいだね。でも、私はもう負けない! 私は強くなったんだ!」