ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「手伝えってお願いしたら、迷惑だよな?」


「……何を?」


「……曲作り」


 ほぇ??
 曲作りのお手伝い?

 
「わ……わ……
 私にはできないよ……」


「なんで?」


「音痴だし……
 楽譜とか……読めないし……」


「心美にそんな高度なこと、求めてねぇよ」



 俺様モードに戻った綺月君に、
 ちょっとホッとした私。

 隣に座る綺月君に、視線を向ける。




「じゃあ、何をすればいいの?」


「心美は、何もしなくていいから」


「え?」


「ただここに……
 座っていてくれればいいから……」


「それなら……
 私にもできそう……」