「綺月、購買行こぅぜ」 「行かねぇ」 「パン、買わないのかよ?」 「俺……弁当だから……」 俺の周りにいる、男4人。 『弁当』というキーワードに、 わかりやすく興奮しだした。 「き~づ~き~。 彼女に作ってもらったのか?」 「彼女なんて、いねぇし」 「隠してんじゃねぇの?」 「だから、 いねぇって言ってんだろ!」 こいつらにイライラ声をぶつけても。 俺へのいじりが増すばかり。