ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目


 

「綺月君、アニメ見せてくれてありがとう」


「……おう」


「もう一つだけ……
 ワガママを聞いてくれる……?」



 座ったままの俺の前に来て

 心美は、いきなり正座を始めた。



 なんだ? ワガママって?

 まさか……


 このまま俺の部屋で、
 朝まで、DVDボックスを見たいとか?



 それは無理。

 絶対に無理。


 あと8時間
 この狭い部屋で、心美と二人でいたら


 絶対に俺

 オマエに嫌われること、しでかすから。