クラスの友達が私を説明するとしたら、
 この3文字で足りる。

  『ぼっち』



 足りなかった……文字を追加。

 『便利屋のぼっち』



 ――心美(ここみ)ちゃん


 友達っぽく名前を呼ばれたと喜べば、
 都合よく使われる時だけ。



 掃除当番、お願い。
 宿題、見せて。 

 その程度。



 でも、いいんだ。

 隣のクラスに、
 私のことをわかってくれる親友がいる。


 教室に居づらくない程度に笑っていれば、
 嫌みの矢は飛んでこないから。