ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目

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 綺月君の部屋は、私の部屋の隣。


 脳がボケボケのまま

 気づいたら、
 綺月君の部屋の中に通されていた。



「部屋ん中、荒れてて悪りぃな」


「そ……そんな……」


 荒れている場所、どこにある?



 引っ越し初日だと思えないほど、
 整っている綺月君のお部屋。


 8 畳の部屋の奥に、
 テレビと向かい合うように
 ベッドがあって。


 入り口のドア付近に
 勉強机と本棚。

 まだ開けられていない
 段ボールの山と。

 
 キーボード?



「心美、何?」


「え?」


「俺に言いたいことありげな顔、
 してんじゃん」


 私って、 心の声が
 顔に出やすいタイプなのかな?



「早く言えって」


「綺月君って……
キーボードを弾いたりするの?」


「趣味でちょっとな」



 全然、知らなかった。


 歌が上手いって、クラスの男の子たちが
 騒いでいたことはあったけれど。

 実際に、聞いたことなんてないし。



 そう思うと、私。

 綺月君のことなんて、何も知らない。



 それなのに

 綺月君と姉弟になって、
 うまくやっていけるのかな?