ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




 めいっぱい詰め込まれた酸素のせいで、
 苦しみだした肺。


 追い打ちをかけるように、
 心臓まで膨らみ出す。




 なんで?

 綺月君の顔が、私に近づいてくるの?


 止まって。お願い。

 ストップ。ストップ。



 息がかかりそうなほどの、至近距離。


 心臓が破裂しそうなくらい膨らんで、
 目をつぶることしかできない私。




 閉じたまぶたに、力を込めた時

 吐息混じりの甘い声が、私の耳を襲った。



「立花、どうした?
 目なんか閉じちゃって」


 ふえ?



 ニヤケ声で、からかわないで。


 そりゃ、目を閉じちゃうよ。

 綺月君の顔が、近すぎなんだもん。



 
 恥ずかしすぎて

 まともに綺月君の顔なんて、
 見られないんだもん。