ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「千柳にも言ったよな?同居しても、
 俺の心美に、
 絶対に絶対に触れんなって!」


「言われたけど。
 綺月に従う理由なんてないよね?」


「だから心美は、俺の彼女で……」


「それなら綺月より俺の方が、
 心美ちゃんに触れる権利があるよ」


「はぁ?」


「だって今。俺は、
 心美ちゃんの親代わりみたいなものだから」




 にんまり笑顔で、
 私の頭をペタペタ触る千柳さん。



 やめてよぉ。

 これ以上、綺月君の怒りの炎に、
 油を注がないでよぉ。