ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「心美ちゃんは、それでいいの?」


 千柳さんに聞かれ、
 私の喉を震えた声が通る。



「寂しいけど……
 綺月君の夢、応援したいから……」


「俺がムリ!」


 綺月君?




「天音を千柳の家に
 住まわせれば良いんだよな?」


「俺の高校に入るのも、必須」


「アイドルにはならないって言われても、
 良いんだよな?」


「それは、俺の役目だから」


「わかった。説得する」


「綺月は心美ちゃんが関わると、
 やる気がみなぎるよね。
 この仕事も、
 綺月に頑張ってもらわなきゃ」



 次は何?と、
 面倒くさそうな声を出した綺月君に、
 千柳さんがにんまり笑顔を向けた。