「心美ちゃんは、それでいいの?」
千柳さんに聞かれ、
私の喉を震えた声が通る。
「寂しいけど……
綺月君の夢、応援したいから……」
「俺がムリ!」
綺月君?
「天音を千柳の家に
住まわせれば良いんだよな?」
「俺の高校に入るのも、必須」
「アイドルにはならないって言われても、
良いんだよな?」
「それは、俺の役目だから」
「わかった。説得する」
「綺月は心美ちゃんが関わると、
やる気がみなぎるよね。
この仕事も、
綺月に頑張ってもらわなきゃ」
次は何?と、
面倒くさそうな声を出した綺月君に、
千柳さんがにんまり笑顔を向けた。



