ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「心美ちゃんが、
 天使にしか見えない!!」



 ひょえ!!


 私を抱きしめてくれてるの、
 超絶笑顔の蓮見さんだよ。



 さっきまで、悪魔顔で
 綺月君のことを睨んでいたのに。

 豹変、一瞬って。何者?


 って。

 今度は綺月君の顔が、
 怖すぎなんですけど……



「マネージャー、
 心美に触んないでください!」


 綺月君が吠えても、
 蓮見さんの腕は緩まない。


「心美ちゃんを抱きしめると、
 癒されるの」

 と、さらにギュッと包んできた。




「マネージャーにはいますよね?
 顔面偏差値SSR級の彼が!」


「お互い忙しすぎて、最近会えてないから。
 それに、ゾルックが
 全国デビューしてくれないと、
 こっちの世界で結婚できないの」

 
 こっちの……世界……?



「意味わかんねぇ。
 マネージャーの私情なんて
 知らないっつうの」



 綺月君は蓮見さんの肩に手を置いて。

 無理やり私をはぎ取ったけれど。



「俺の心美ねぇ~。
 綺月、いつの間にそんな男らしいこと
 言えるようになったの~?」

 と、蓮見さんにいじられ。


 綺月君は、
 あ~と声をあげながらしゃがみ込み、
 頭を掻きむしっている。