ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



 張りつめていた
 不安の糸がプツッと切れ。

 固まっていた私の体が、安堵で脱力。




 フフフ。


 私とのキスで、
 いい曲が浮かんでくれたのかな?

 それって、すっごく嬉しいな。




「私、ここで待ってるね」


「でもその前に、もう一回だけ」


「え?」



 綺月君の言葉を脳が理解する前に、
 もう一度、唇が重なった。

 私を大事に思ってくれているのがわかる、
 優しいキス。



 ゆっくりと離れていく綺月君の唇。
 口角が上がり、甘い声を響かせた。




「心美は、
 キスに毒でも仕込んでるわけ?」


 え?


「毒性強すぎ。
 心美とのキス、やめられなくなる」



 再び強引に押し当てられた、
 綺月君の唇。


 フワフワした感覚に襲われ、
 脳がダメになりそう。



 自分じゃなくなりそうな不安に襲われ、
 私から唇を離した。