張りつめていた
不安の糸がプツッと切れ。
固まっていた私の体が、安堵で脱力。
フフフ。
私とのキスで、
いい曲が浮かんでくれたのかな?
それって、すっごく嬉しいな。
「私、ここで待ってるね」
「でもその前に、もう一回だけ」
「え?」
綺月君の言葉を脳が理解する前に、
もう一度、唇が重なった。
私を大事に思ってくれているのがわかる、
優しいキス。
ゆっくりと離れていく綺月君の唇。
口角が上がり、甘い声を響かせた。
「心美は、
キスに毒でも仕込んでるわけ?」
え?
「毒性強すぎ。
心美とのキス、やめられなくなる」
再び強引に押し当てられた、
綺月君の唇。
フワフワした感覚に襲われ、
脳がダメになりそう。
自分じゃなくなりそうな不安に襲われ、
私から唇を離した。



