「心美はいいわけ?
俺が、他の女と付き合っても」
「そ……それは……嫌です……」
思ったままを、声にした私。
「じゃあ、ちゃんと教えて。
俺のこと、どう思ってるの?」
さっき、言わなくても
許してくれるって言ったのに。
でも、伝えなきゃ。
恥ずかしくても、ちゃんと言葉にしなきゃ。
綺月君への想いを。
「大好きです……
綺月君のこと……」
い……言っちゃった。
自分の想い……伝えちゃった。
恥ずかしくてたまらない。
頬だけじゃなく、
耳まで焼けこげそうなほど、
火照ってきちゃったよ。
猛スピードで刻む心臓の勢いは、
増すばかりで。
心臓に手を置いたくらいじゃ、
全然おさまらない。
ひゃっ……
いきなり、何??
綺月君が、私の顎に手を添えて。
クイっと持ち上げた。
「テレた心美。かわいすぎ」
心まで貫かれそうなほど、
凛とした瞳に見つめられ。
神経が溶かされそうなほど甘い声が、
脳に届き。
幸福で、体中が満たされていく。
「やっぱり俺、吸血鬼にはなれないな」
甘い言葉を添えながら、
綺月君は私にキスをした。



