ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「心美はいいわけ?
 俺が、他の女と付き合っても」


「そ……それは……嫌です……」

 思ったままを、声にした私。



「じゃあ、ちゃんと教えて。
 俺のこと、どう思ってるの?」



 さっき、言わなくても
 許してくれるって言ったのに。



 でも、伝えなきゃ。
 恥ずかしくても、ちゃんと言葉にしなきゃ。

 綺月君への想いを。


 

「大好きです……
 綺月君のこと……」


 い……言っちゃった。

 自分の想い……伝えちゃった。



 恥ずかしくてたまらない。

 頬だけじゃなく、
 耳まで焼けこげそうなほど、
 火照ってきちゃったよ。




 猛スピードで刻む心臓の勢いは、
 増すばかりで。

 心臓に手を置いたくらいじゃ、
 全然おさまらない。




 ひゃっ……
 いきなり、何??



 綺月君が、私の顎に手を添えて。
 
 クイっと持ち上げた。



「テレた心美。かわいすぎ」



 心まで貫かれそうなほど、
 凛とした瞳に見つめられ。

 神経が溶かされそうなほど甘い声が、
 脳に届き。

 幸福で、体中が満たされていく。



「やっぱり俺、吸血鬼にはなれないな」


 甘い言葉を添えながら、
 綺月君は私にキスをした。