「き……綺月君って……
私のこと……大嫌いだよね……?」
「へ?」
「だって……
明日華さんと……付き合ってて……」
あ~と声を出し、
納得するように頷きだした綺月君。
「あいつは、脅し魔」
「え?」
「ゾルックのスポンサー企業の、社長の娘」
スポンサー? 社長の娘?
知らない世界すぎて、理解できないよ。
「明日華も、俺が元ゾルックメンバーって、
最近知ったみたいで。
付き合わないと、
ゾルックのスポンサーを辞めるように
親を説得するって言われてさ」
ゾルックのことで
明日華さんに脅されていたってこと?
「その件は、千柳と氷牙が、
なんとかするって言ってくれたんだけどさ」
「うん」
「俺が心美の家から出てくるとこ、
写真に撮られてて。
心美の写真と実名、ゾルックのファンに
バラすって脅されて……」
「それで、明日華さんと付き合ってたの?」
「付き合ってねぇし」
え?
「心美の写真をバラまかれるのは
阻止したかったから、一緒にいてやったけど。
あいつと二人とか、生理的に無理」



