ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「綺月君……なに?」


「立花は、嫌なわけ?」


「お母さんと綺月君のお父さんが、
 再婚するかもしれないってこと?」


「違うし」
 

 じゃあ、なに?



「俺と…… 一緒に住むこと……」



 ど……ど……どうしたの? 
 綺月君??

 いきなり、自信なさげにうつむいて。

 


「立花さ、入学当初から、
 俺のこと無視してるもんな」


 ム……し……?

 漢字の変換、『無視』で合っている?



「綺月君を避けたことなんて……
 ないと思うけど……」


 無視しているのは、綺月君の方だよ。


 他の女の子たちが『おはよう』って言うと、
 視線を合わせて『ああ』とか答えるのに。

 私が挨拶しても、返事をしてくれない。

 目すら合わせてくれない。
 


 でも、それでいいと思っているよ。

 だって、ボッチの私と話したい人なんて、
 クラスにいないってわかっているし。


 ましてや、
 女子に大人気の綺月君と私が並んだら

 ブサイクなボッチが、余計に際立っちゃうしね。