「あ~もう!
千柳も氷牙も、楽屋に帰ってろよ!」
ステージ袖に押しやろうと、
二人の背中に手を掛けようとした綺月君。
千柳さんはするっと逃げて、
私の方を向き直した。
終始、
ゆるゆる笑顔の千柳さんなのに。
急に、真剣な光を瞳に宿して。
どうしたんだろう?
「俺、心美ちゃんに謝らなきゃね」
「え?」
「俺がニセ占い師になって、
心美ちゃんのお母さん達を
くっつけようとしたこと、
本当にごめんね」
「……いえ」
「でもね。俺、思ったことしか、
二人に伝えてないから」
え?
「一生を共にする、
最高のパートナーだって伝えたけれど。
本当にそう思ったからね」
千柳さんの言葉。
信じて、いいのかな?



