ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「綺月、大丈夫?
 俺が代わりに、
 心美ちゃんに全部伝えてあげようか?」

 綺月君の頭に手を置いた千柳さん。


「3つ下だからって、俺を子供扱いすんな」

 勢いよく、綺月君は
 千柳さんの手をはねのけたけれど。



「どの口が言ってるの?」

 千柳さんは満面の仏スマイル。





「心美ちゃんを追いかけて、
 同じ高校に入ったくせに。
 声かけられないって泣きついてきた綺月は、
 間違いなくお子ちゃまでしょ?」


「泣いてねぇし」


「俺たちに頼んだよね?
 心美ちゃんと一緒に住みたいから、
 親同士をくっつける手伝いをしてって」



 ん?


 今、千柳さんの口から。

 理解不能な日本語が、
 流れてきたような……



「ば……ばか、千柳!ばらすなよ!」


「俺に、感謝するところでしょ?」


「はぁ?」


「ダメダメ綺月の代わりに、
 心美ちゃんに教えてあげたんだから」



 綺月君が私と住みたくて、
 親同士をくっつけた?

 それって、本当なの?