ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



 曲が消え、静まり返ったステージ。

 その静寂を壊すように、
 声を跳ね上げたのは千柳さん。



「心美ちゃん、ハロー。
 俺たちが、ゾルックです」


「今日は、綺月の復帰ライブを
 見に来てくれてありがとう」


 続く氷牙さんの声に、
 ぺこりと頭を下げることしかできない私。



 この状態に、
 脳がついて行けないでいると。

 ステージ上で、氷牙さんと千柳さんの、
 綺月君いじりが始まってしまった。





「心美ちゃん、綺月カラー似合いすぎ。
 それに引きかえ、こいつの衣装は……」


 あきれ顔の氷牙さんの視線の先には、
 ふてくされたように
 頬を膨らませる綺月君が。



「しょうがねぇだろ?
 この衣装着るの、2年ぶりなんだから」


 確かに……
 綺月君の衣装、袖も裾も短いね。