ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「あ、千柳が手を振ってる。
 準備ができたみたい」


 え?
 
 今から、何が始まるんですか?



「心美ちゃんの準備はいい?」


 私は……
 何の準備をすればいいんですか??




 ステージに向かって、手をあげた蓮見さん。

 もう一度、私に、とびきりの笑顔を向けた。



「心美ちゃん、ありがとね」


「え?」


「綺月の魅力を倍増させて。
 ステージに戻してくれて」



 言っている意味が……

 全くわかりません……



「綺月が出てきたら、
 うちわ、振ってあげてね」

 
 そう言い残し、走り出したお姉さん。

 ステージ脇に消えると、
 いきなり曲が流れ出した。




 これから、何が起こるの?




 倒れそうなほどの緊張感に襲われ。

 ゾクゾク震え上がる体を
 手でこする。



 その時、ステージ袖から、
 ヘッドマイクをつけた3人が
 飛び出してきた。




 千柳さん。氷牙さん。


 そして……


 綺月君??!!