まだ、この状況が信じられなくて リビングに走り、お母さんを探す。 「誰もいねぇよ。 父さんたち、夕飯買いに行ったから」 お母さん、早く帰ってきてよぉ。 綺月君と、このお家に二人だけなんて どう接していいかわからないんだから。 「わ……わ……私…… 宿題やらなきゃ……」 とりあえず、綺月君の前から逃げよう。 タタタって階段を駆け上がって。 自分の部屋に。 これ以上ない策を思いついたのに…… 「俺、立花に 聞きたいことがあるんだけど」 綺月君の真剣な声が、私の足を止めた。