ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目


 ステージ前。

 だだっ広い広場に、
 ぽつんと取り残された私。

 
 時計の針が刻まれるたびに、
 私の心も、切り刻まれるように痛む。



 今回は、私にとって2度目の恋。


 初恋の時は、ここまで胸が
 締め付けられることはなかった。

 だって。


 アニメイベントでネックレスをくれた
 2度と会うことはない相手を、
 勝手に好きになって。

 どうすることもできなくて。諦めて。

 自然に消えていった恋だったから。




 椅子に座ったまま。

 陰った瞳で、
 地面を見つめていた時。


「あなたが心美ちゃん?」


 大人びた美声にハッとして、
 私は視線を上げた。



「初めまして。蓮見(はすみ)です」



 ひょ……ひょえぇぇ


 今まで出会ったことがないくらい
 超絶綺麗なお姉さんが、
 私に微笑んでいるよ!!