ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「綺月、
 俺に頭下げることあるよね?」


「は?」


「運転、お願いしますは?」


「……よろしく」


「心がこもってない!」


「あ~、もう。
 事務所まで、運転よろしくお願いします。
 氷牙、今のでいいだろ?」


「ま、綺月にしては上出来!」




 氷牙さんが、
 心を許したように微笑みだした。


 唇を突き出して膨れている
 綺月君の頭を、ポンポンしながら。






 フフフ。

 二人とも、仲がいいんだろうな。



 意地っ張りで素直になれない、
 兄弟げんかを見ているみたい。