「綺月、 俺に頭下げることあるよね?」 「は?」 「運転、お願いしますは?」 「……よろしく」 「心がこもってない!」 「あ~、もう。 事務所まで、運転よろしくお願いします。 氷牙、今のでいいだろ?」 「ま、綺月にしては上出来!」 氷牙さんが、 心を許したように微笑みだした。 唇を突き出して膨れている 綺月君の頭を、ポンポンしながら。 フフフ。 二人とも、仲がいいんだろうな。 意地っ張りで素直になれない、 兄弟げんかを見ているみたい。