ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「これも……罰……ゲーム?」


「え?」


「疫病神を
 クラスから追い払って来てって……
 みんなにお願いされたの……?」


「違っ」


「私がこの学校からいなくなれば、
 みんな幸せになれるのかな?」


「は?」


「それとも……私……
 生きていちゃ……ダメ……?」


 
 いつの間にか、落ち着きを取り戻した呼吸。

 代わりに、涙が止まらない。



 綺月君は無言で。

 きつくきつく、私を抱きしめた。