誰もいない保健室。

 嗚咽混じりの涙が止まらない。



 泣いても、泣いても、
 楽になんてならない。


 涙が流れれば流れるだけ、
 自分の存在を消したくなる。




 肺がギューギュー締め付けられて。

 トンカチで叩かれたように、
 心の痛みが脳に響いて。
 
 
 苦しくて。
 息をするのも苦しくて。

 空気が肺に送られない。




 どうしよう。
 呼吸が早くなってきた。



 ベッドの柵を掴み。
 上半身を起こして、ベッドに座る。





 落ち着け。落ち着け。
 ゆっくり、深呼吸しなきゃ。



 そう思えば思うほど、
 呼吸が早くなって。

 自分でも、制御できなくて。


 心が痛むのか、
 呼吸が苦しいのかさえわからない。