ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「天音は、良いって思ってるのかよ?」


「ん?」


「俺が、心美の彼氏になっても」


 ……
 ……

 ……
 ……

 って。
 どんだけ、考え込んでるんだよ。

 それ、俺じゃダメって
 言ってるようなもんだろ?




 腕を組んで悩み顔を浮かべた天音が、
 やっと口を開いた。



「綺月君が心美ちゃんに、
 本性を暴露できるならね」


「は?」


「明日華さんに、
 どんな弱みを握られてるの?」


「なんだよ、それ」


「だっておかしいでしょ?
 親同士をくっつけて
 一緒に暮らしたいくらい、
 心美ちゃんに惚れ込んでる綺月君が……」


 ちょっと、待った!


「天音……
 今……なんて言った?」


「だから、親同士を……」


「なんで、そのこと知ってんだよ?」


「え? 普通に考えて、
 それしかありえないでしょ?」


 は?


「心美ちゃんは、
 『偶然が重なりすぎて、運命的』って、
 目を輝かせてお母さんの恋バナを
 聞かせてくれたけど」


 けど?


「うさん臭い占い師が出てきた辺りから、
 怪しさMAXだったし」
 

 うさん臭い占い師って……千柳だよな?


 あいつ……
 どんな占い師を演じたんだよ。


 演技、子供の頃から習ってるだろ!
 基礎から学び直せ!