ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




「綺月君が心美ちゃんを
 遊園地に誘ったのだって。
 告白するつもりだったんじゃないの?」


「そう……だけど……」


「僕の努力、今すぐ返して」



 はぁ?

 努力を返せって、いきなり言われても。
 何のことかわかんねぇよ。



「遊園地の日のメイクも服も。
 綺月君好みに仕上げてあげたのに」


「俺のためってことか?」


「うぬぼれないで。心美ちゃんのため」


 だよな。


「心美ちゃんの初恋、叶えてあげるため」



 ……WHAT?



 天音から飛び出した、予想外の言葉。

 


「綺月君でしょ?
 中3の時。アニメイベントで、
 心美ちゃんに十字架のネックレスを渡したの」



 心美の初恋の相手が……俺??




「心美は気づいてるのかよ? 
 あの時のは、俺だって」


「気づいているわけないじゃん。
 そんなの、
 心美ちゃん見たらわかるでしょ?」


「じゃあなんで、天音が……」


「僕も一緒にいたから」


「は?」


「あのイベント。僕が誘ったの。
 コスプレした心美ちゃん、
 可愛かったでしょ?」




 確かに……

 心美はすっげー可愛かった。


 
 彼女なんていらねぇって
 本気で思っていた俺の心に雷が落ちた。

 そんな衝撃だった。