怒りが込められているような
ギスギスした文字が、
机の隅に書いてある。
『ストーカー女!!』
『少年院に入れ!!』
『出てくるな!!』
え……?
どういう……こと……?
昨日は、
書かれていなかったのに。
これって、
私へのメッセージなのかな……?
怖くなって。
慌てて、消しゴムで文字を消す。
消えてくれて、良かったぁ。
でも、安心した瞬間。
クラスの女子の
ヒソヒソ話が聞こえてきた。
「明日華と綺月君が付き合えないの、
心美ちゃんのせいだったらしいよ」
ひゃっ!!
驚いて顔を上げたけれど。
クラスの誰が言っていたかなんて、
わからない。
友達と笑いあっているみんなの声が、
全部、私の悪口に思えてくる。
両手で頬杖をついて。
指で耳の穴をふさいだ。
でも、無音な世界は作れない。
「心美ちゃんって、サイテーだね」
その言葉は、
はっきり私の脳に埋め込まれて。
一日、頭から離れなかった。



