☆心美side☆
「お母さんたちの再婚。
綺月君は嫌だったの?」
「まあな」
「なんで?」
「心美が俺の姉貴って?
ハズすぎて、学校の奴らに言えねぇし」
お母さんたちの結婚を
認められないのって……
もしかして……
「私の……せい……?」
「姉貴になる奴が、もっとマシな女だったら
再婚に反対なんてしねぇよ。
父さんの好きに生きればいいし」
私の……せいだ……
「心美さ、俺に感謝とかないわけ?」
「え?」
「遊園地デート。
オマエに、夢見させてやったんだけど」
綺月君の冷たい瞳が
私の心に突き刺ささる。
そういうことか……
遊園地デートで、
私に優しくしてくれたのも。
綺月君のお部屋で、
アニメを見せてくれたのも。
ヴァン様の髪を、切ってくれたのも。
教卓の下で。
『罰ゲームさせないから』って
言ってくれたのも。
優しく微笑んでくれたのも。
全部、全部。
私を、ボロボロにふるためだったんだ。



