ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




 心美が顔をそむけても、
 また、俺の唇が心美の唇を捉えて。


 逃げて。
 それを俺の唇が、また捕まえて。


 必死に抵抗していた心美が、
 やっと脱力した。


 俺も
 心美の唇に触れるのをやめた。





「どうして……
 こんなこと……するの……?」



 涙交じりの心美の声。


 罪悪感が湧き出るのを、
 唇を噛みしめて、必死に抑え込む。



「大嫌いだから。オマエのこと」


「……」


「心美を抱きしめたりキスしたり。
 なんでそんなこと、してきたかわかるか?」


「曲作りの……ため……?」


「違うし」



 それは違う。

 本当に違うけど……



 今から俺が言うことも

 本当は……嘘だから……




「俺に惚れさせて、
 ボロボロにふってやろうと思って」


「な……んで……?」


「親同士の再婚、
 ぶち壊したかったから」