ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




 マジで苦しい。

 心がジリジリ焼かれているみたい。

 この痛みに耐えきれない。




 どうしたらいいわけ?

 どうしたら、
 この痛みから逃れられるわけ?
 

 
 心に手を当て。

 考えて。
 必死に考えて。


 やっと、正解がわかった。



 ――心美のこと、
   大嫌いになればいい。



 心美の笑顔なんて、
 思い出したくもないほど。

 憎しみの塊で包めばいい。



 それと。

 俺が心美に、嫌われればいい。



 心美が俺に、二度と微笑まないように。
 
 甘い声を、俺の耳に届けないように。




 心美のことを、これでもかって程傷つけて。

 ボロボロに、嫌われればいいんだよな?


 そうだよな?





 熱しすぎた初恋を、
 捨てる覚悟ができた俺。



 教卓の下で逃げられない心美の唇に。

 無理やり、自分の唇を押し当てた。



「や……やめて」


 両手で突き飛ばされたけれど。

 今度は心美の後頭部に手を置き、
 引き寄せるようにキス。
 

 
 明らかに嫌がっている心美。


 そう。
 もっと、嫌がれよ。

 目を吊り上げて、俺を睨めよ。



 オマエが俺を完全に憎むまで。

 キス、やめてやらないから。