ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




 ――昼休み。


 心美はいつも通り、
 教室の一番後ろに座っている。

 隣には、もちろん天音。



 午前中ずっと、俺のことを無視。

 誰とも目を合わさないように、
 心美は前髪を垂らして、
 うつむいてばっかり。


 それなのに今は、顔を上げて。

 天音に笑顔を向けている。



 っつうかさ。
 俺のこと、どう思ってるわけ?


 1ミリも気づかなかったわけ?
 俺の気持ちに。



 そりゃ、恥ずかしいし。

 同じクラスでフラれるとか、怖すぎだし。

 心美への思いを、伝えてないけどさ。




 俺に抱きしめられたり、
 キスされた時点で気づけよ。

 俺がオマエのこと、
 大好きでたまらないって。



 鈍感すぎ。

 呆れるくらい鈍すぎ。


 だれかさ
 心美の恋愛センサーの感度、
 上げてくんない?




 心美が天音の家に泊っていることに、
 めちゃくちゃムカついてんのに。

 目で追いかける俺って。


 
 心美のこと……

 どれだけ好きなんだよ……