ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



 ばっちり意思を込め。
 思いっきり、頭を横に振った私。



「そう言えば、心美、言ってたよな」


「ん?」


「空中ブランコに乗る前。
『手を繋いでほしかった』って」



 ひゃぁぁぁ/// /// /// ///


 言ったよ。

 ものすごく
 綺月君の手を握りたくなっちゃって。
 
 すっごい勇気出して、言ったよ。




 だけど……あの時の私。


 何かにとりつかれていたから。

 絶対におかしかったから。


 だから、蒸し返さないで!!!!




 ニヤニヤ顔、満開の綺月君。

 私をイジリ倒したいって、顔に書いてある。




 そんな綺月君が


「繋いでやる」

 強引に、私の手を握ってきた。



 明らかに、上から目線。

 でも……

 
 綺月君の温かい手。
 離したく、ないかも……


 

 そんな恥ずかしい思い。

 言葉になんてできなくて。

 綺月君が繋いでくれた手のひらを、
 私もギューっと握り返した。