ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



「間接キス……ムリっぽいです……」


 熱を帯びた顔をイチゴミルクで隠し、
 ごまかしていたのに。


「俺に……キスされたくせに……」


 私の耳元で、甘い声が紡がれて。

 
 その声にも、
 私と同じ恥ずかしさが含まれていて。


 かぁぁぁぁ//////


  一気に、顔の温度が急上昇していく。




 綺月君!!

 テレたように、
 キュンキュンすることを言わないで!!



 私、恋愛初心者で。

 若葉マークも呆れるほど、
 恋の経験がないのに。


 胸キュンなことを言われたら、
 ストレートに
 心臓に突き刺さっちゃうんだから!!


 その矢を抜く術もわからず、
 ドキドキが加速しちゃうんだから!!

 

 話をすり替えて。
 心臓のバクバクを鎮めなきゃ。




「き……綺月君。
 次……お化け屋敷行こう」


「可愛く怯えて、
 俺に抱きついてくれるわけ?」



 可愛く、怯える??

 ム……ムリだよぉ。



 だって私。

 叫ぶ時は、
 お腹の底から太い声が出ちゃうもん。


 それに……
 自分から綺月君に抱きつくなんて……