ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目

 
☆心美side☆


 綺月君に、嫌われちゃったのかな?

 もう帰ろうって
 言われちゃうのかな?



 不安に襲われながら、
 十字架のネックレスを握りしめる私。



 その時。


「お待たせ」


 綺月君の陽気な声が飛んできて。

 さわやかな笑顔に、
 ほっと心臓をなでおろす。



 良かったぁ。

 怒っては、いないっぽい。



「心美、これ飲む?」


「イチゴミルク?」


「俺、心美の好きな飲み物とか、
 よくわかんねぇから。
 女子って、イチゴミルク好きそうじゃん」
 


 女子……


 私なんかのことを、
 女の子扱いしてくれたってことに、
 じんわり心が温かくなる。
 


「ありがとう」


 素直に受け取り、
 口にストローを運んだ。



 ん?

 ん? ん?



 今、見られています。

 真ん前に座る綺月君に。

 イチゴミルクを飲むところを。



 恥ずかしすぎて……

 顏……そらしちゃうよ……