ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目



 反省して。

 ありったけの勇気を
 顏に集合させて。

 俺は、穏やかに微笑んだ。




「俺に言いたいことが、
 あるんじゃねぇの?」


「あ……うん……」


「なに?」


「違ったら……ごめんね。
 綺月君って……」



 やベッ。

 心美のことが大好きでたまんないって、
 バレたか?





「ヴァン様を目指してるの?」


 ……
 ……


「は??」


 俺のどこを見て、そんな勘違いした?



「長さは違うけど、
 髪のウエーブ具合、同じだよね?」


「たまたまだろ!」


「八重歯の場所まで、一緒だよ」


「それ、生まれつきだし」


「それにヴァン様って怖そうに見えて、
 本当はすっごく優しいから」



「え……?」



 かぁぁぁぁ//////



 それ、
 俺が優しいって言ってるよな?



 いきなり、褒めるな!

 とろんとした笑顔で、
 目がなくなるまで微笑むな。



 こういうとこなんだよな。

 俺が、心美に
 毒ハマりしちゃうところ。



 恥ずかしそうに、
 うつむいてばっかりなのに。

 いきなり見つめてきて。
 ニコって。



 自覚しとけよ。

 オマエの笑った顔。
 マジで、可愛いからな。



 他の男たちに、
 心美の魅力がバレて欲しくない俺。


 教室で顔を隠しながら
 うつむいてばかりの心美に、
 安心してしまう。